舞台の下手に上がり、正座して御挨拶。「よろしくお願い致します。」お扇子を自分の前に置くことや、必ず下手から舞台に上がることなどは基本的なことなので最初のお稽古で習います。
挨拶の後、今習っている曲「宇治茶」を先生と一緒に踊る。一週間踊っていないと、ちょっぴり振りを忘れがち。隣で踊っている先生を真似てがんばる!
一曲を通して踊り、再び踊り、動きに関して先生からアドバイス。
内股での歩き方やお扇子の持ち方、動かし方一つをとっても、姿勢を崩さないように、綺麗にと、一度にいろいろなことをするのが難しい。 ゆっくりの動きだけれど、踊ってみると、たくさん、やらなければいけない事があって、初めはついていけないぐらいの猛スピードに感じます。
お稽古中に教わったこと全ておさらいする気持ちで、指先まで神経を行き届かせて踊る。汗が出てくるほどの運動量。
マズ、
着物を着れないと始まりませんので、着付けから。初めての方でもポイントをおさえて着る練習をすれば、 何回かで簡単に着れるようになります。 お稽古場に一歩足を踏み入れると、多少緊張しますが、大丈夫!慣れます。 畳のお部屋では正座が基本。正座。苦手な人も多いのでみんなで頑張りましょう(^^;) 最初は、端唄からお稽古です。 端唄はお座敷で芸者さんが踊るような曲。だいたい3分程度の曲が多いです。そう。いきなり音楽に合わせて踊るのです。 とは言いましても、一回のお稽古で3振りずつ習う感じで、個人差もありますが、2ヶ月ぐらいで一曲仕上がり、次の曲に進みます。 この時、踊りの完成度は置いておいて、まず始めは、日舞の決まった型をより多く身に付けることが大事です。ちょっと慣れてきたら、長唄に進みます。 (長唄って・・?と思った方、古典音楽についてをCHECK!)
端唄・小唄を何曲か経験したら、
今度は一番、「間」のとり易い「長唄」を勉強します。この辺のステップはお稽古場ごとちがいます。 初めから長唄のお稽古にはいるお稽古場もあります。 長唄になったからといって、踊り自体はたいして難しくなるわけではありません。 ただ、3分程度の端唄に比べ,長唄は短くても10分は踊るので、まず、振り付けを覚えるのが大変。 しかし、端唄で習った振りがそのまま出てきたり、それらの振りの組み合わせなので、慣れます。
お稽古をする上で本当に重要なのは
「振りを覚えるコト」ではなく、「リズム(間)や、身体の使い方を身に付けたりすること」です。 カッコ良く踊れなければ意味がありません。カッコつけすぎも嫌味になります。時間のかかることです。 何十年かけても理想の踊りはできないようです。 理想はどんどん高くなりますし(**;)また、見る目を養うのも必要です。 客観的に観てどんなかたちが素敵に見えるかとか。 目を育てるには上手い人の踊りとヘンテコなかたち、両方を観る必要があります。 上手い人っていうと、「誰・・?」とか思うでしょうが、東京には舞踊家さん方が沢山います。 国立劇場などにいろいろな舞踊会のポスターが毎回張られているので御参考に!うちのお稽古場でもよく、色々な会の紹介をしています。
しかし、見る目ができても実際に思ったようには踊れません。誰かにお稽古してもらわなければ上手くはなりません。 自己練習だけでは確実に後退します。気分は最高ですが。自分はイケてる格好をしているつもりでも、勘違いはなはだしい時があります。 「知らぬが仏」誰かに見てもらわないと危険です。しかも正直に「その格好、変ダヨ・・・」なんて言ってくれる親切な人はお師匠様だけです。